みなさん、来たる2026年がどんな年になるかご存知でしょうか?
気学の世界では、星の配置が毎年変わります。そして2026年は、9つの星のサイクルがひと回りし、すべての始まりである「一白水星(いっぱくすいせい)」が真ん中(中宮)に戻ってくる年です。
これは、社会全体が、そして私たち一人ひとりの人生が、大きな「リセット」と「スタート」のタイミングを迎えることを意味しています。
私の手元に、師から受け継いだ大切な講義録があります。そこには、一白水星が持つ「本当の意味」が記されています。今日はそのメモを紐解きながら、2026年という特別な1年を幸せに過ごすためのヒントをお話ししたいと思います。
■「吉」なのに「穴」? 一白水星が連れてくる不思議な現象
一白水星という星には、実はちょっとドキッとするような別名があります。 それは「陥入(かんにゅう)」。
読んで字のごとく、「穴に入る」という意味です。 易(えき)の形を見ても、土の中に穴が空いている様子を表しています。「えっ、穴に落ちるなんて怖い!」と思われるかもしれませんね。でも、怖がる必要はありません。
これは「種まき」のための穴なんです。
植物が育つときを想像してみてください。種は、暗くて冷たい土の中に埋められますよね? 太陽の光も届かない、真っ暗な土の中。でも、そこじゃないと根っこが出ないし、芽も出ないんです。
2026年は、世界中がこの「種まきの穴」に入るような1年になります。 だからこそ、もしかするとこんな風に感じる人が増えるかもしれません。
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なんだか思うように物事が進まない気がする
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将来への漠然とした不安を感じる
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体調を崩しやすかったり、気持ちが落ち込んだりする
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人間関係で少し悩みが出てくる
もし、来年以降そんな気持ちになったとしても、自分を責めないでください。「あ、今はそういう季節なんだな」と思ってほしいのです。それは冬が来れば寒くなるのと同じ、自然の摂理なのですから。
■ 師のメモが教える「悩み」の効能
講義録には、一白水星の特徴として「悩み」「苦労」という言葉が並んでいます。 一見ネガティブに見えますが、師はこう教えてくれています。
「一白は悩みの星です。でも、悩むことで人は思考し、哲学し、自分と向き合うことができる」
順風満帆でイケイケな時、私たちはあまり深く物事を考えません。立ち止まって、悩んで、孤独を感じる時こそ、「私は本当はどう生きたいんだろう?」「本当に大切な人は誰なんだろう?」と、心の奥底(ソース)と繋がることができるんです。
2026年に訪れるかもしれない「停滞感」や「悩み」は、神様がくれた「人生の作戦タイム」です。
忙しく走り続けてきた足を止め、ゆっくりと温泉にでも浸かるように、自分の心の中に深く潜ってみる。そんな静かな時間が、実は次の10年を作る土台になります。
■ 「万初」—見えないところで、ポトリと落ちる一雫
一白水星にはもう一つ、とても素敵な意味があります。 それが「万初(ばんしょ)」。すべての始まり、という意味です。
師の言葉をご紹介しますね。
「一白吉方を取ると、悩みながら何かのしずくがポトリと一滴落ちるんです。その時はわからないです。全く想像しない事が始まるんです。見えない。取る前にはやってない事が起こるんです」
これは一白の象意から一白方位へ吉方引越しを取った時の現象を説明されたものです。このニュアンスでも感じられるように2026年は、派手な花火が上がるような年ではないかもしれません。 でも、暗がりの中で、あなたの人生を変える「最初の一滴」がポトリと落ちる年なんです。
それは、ふと思い浮かんだアイデアかもしれません。 偶然出会った誰かとのご縁かもしれません。 あるいは、ずっと抱えていたコンプレックスが解消される瞬間かもしれません。
その一滴はあまりに小さくて、最初は誰にも気づかれません。あなた自身さえ、「これが始まりだ」とは気づかないかもしれない。でも、その一滴が確実に、新しい未来を刻み始めます。
■ 10年かけて「大河」になる
私の師匠は、この一白のエネルギーを使って、誰も想像しなかったような人生の大転換を遂げました。 そして、こう言っています。
「一白吉方はしずくが流れになって最後には海になる。早くて10年。想像もできない事になるのです」
今の世の中、「すぐに結果が出る」「3ヶ月で変わる」といったスピード感が求められがちです。でも、一白水星が教えてくれるのは、「ゆっくり育つものの強さ」です。
山に降った雨が、森の土に染み込み、湧き水となり、小川になり、やがて大河となって海に注ぐ。この悠々たる流れは、一朝一夕では作れません。
2026年に私たちが始めること、あるいは心に決めることは、すぐに芽が出なくても焦らなくていいんです。 10年後、自分でも驚くような大きな海(成果・幸せ)になっている。そんな長い目線で、自分の人生を愛してあげてください。
■ 2026年、おすすめの過ごし方
では、来るべき一白中宮の年、私たちはどう過ごせば良いのでしょうか? 師の教えと気学の知恵から、いくつかポイントを挙げてみます。
1. 「見えない場所」を整える 一白は「裏側」や「下」を担当する星です。家の床下、排水溝の掃除、そして自分自身の健康(特に睡眠と水分摂取)。普段見えないところを丁寧にケアすることで、運気のベースが整います。
2. 人との深い繋がりを大切にする 一白は「水」です。水はどんな形にも寄り添いますよね。広く浅い付き合いよりも、家族やパートナー、本当に信頼できる数人との絆を深めるのに最適な年です。悩みを相談したり、弱音を吐いたりすることも、絆を深めるきっかけになります。
3. 学びと精神性を高める 静かな時間は、勉強や読書にぴったりです。派手に動き回るよりも、じっくりと知識を蓄えたり、精神的な学び(それこそ気学や易など!)を深めたりすることで、心の根っこが太くなります。
4. 苦労を「デトックス」と捉える もし、お金や健康、人間関係で少ししんどいことがあったら、「あ、今デトックス中なんだ」「毒出ししてるんだ」と思ってください。穴が深ければ深いほど、その後に流れる川は大きくなります。雨降って地固まる、です。
2026年からの「私」の物語を描くために
冬が来ない春はありません。 夜が来ない朝もありません。
2026年の一白水星の年は、私たちに「静寂」と「深み」を与えてくれる、とても美しい時間になるはずです。 それは、次に訪れる春に、思いっきり綺麗な花を咲かせるための準備期間。
「なんだか最近、うまくいかないな」 もし今、そう感じている方がいたら、それはもう既に新しいサイクルの予兆を感じ取っているのかもしれません。
2026年、あなたはどんな種を蒔きますか? そして10年後、どんな海を見ていたいですか?
もし、その「最初の一滴」をどこに落とせばいいのか迷ったら、ぜひお話ししに来てください。 星の流れは、天気予報のようにあなたの足元を照らしてくれます。 暗い穴の中でも、灯りがあれば怖くありません。一緒に、あなただけの「始まりの地図」を広げてみましょう。
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2026年、世の中の空気がガラリと変わります。 その変化の波に飲み込まれるのではなく、波に乗って「新しい私」を始めるために。 あなたの運気が今どの季節にいて、次にどう動けばいいのか。気学の視点から優しく、具体的にお伝えします。
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