気学・易と未来設計ブログ

若手役員の配置で組織は変わる|表面の印象に隠れた強みを活かすチームづくり

土曜blog「経営未来設計」では、経営未来設計パートナーとして、経営者・事業主の方から寄せられたご相談事例をもとに、人材活用や組織づくり、意思決定のヒントをお届けしています。

今回ご紹介するのは、リクルートビジネスを展開して3年目を迎えた、33歳の男性経営者様のご相談事例です。

今回のテーマは、

「表面から見える印象だけで判断せず、本人が内側に持つ個性や潜在能力まで見ながら、役割を設計する」

ということです。

結論からお伝えすると、人材配置で大切なのは「誰が一番優秀か」を決めることではありません。

一人ひとりがどのような場面で自然に力を発揮し、その強みが会社のどの課題に役立つのかを考えることです。

特に若い会社では、経営者との距離が近いからこそ、「この人はこういうタイプ」と印象を固定してしまうことがあります。その思い込みを一度外してみると、これまで見えていなかった力が見つかることがあります。

※ご本人および関係者のプライバシーに配慮し、事例の一部を一般化してご紹介しています。

人を集め、縁をつないできた33歳の経営者

ご相談者様は、学生時代からコンパや交流イベントを数多く企画されてきました。

人を集める力に加えて、人と人との間に自然に入って関係をつなぐことが得意な方です。その経験と人脈を活かし、現在はご縁をつなぐ事業だけでなく、若い方の就職活動もサポートされています。

事業は3年目に入り、法人としての展開も順調です。

これまで経営者ご本人が中心となって動かしてきた組織を、これからはチームで成長させていく段階に入っていました。

そこで考えていたのが、若いメンバーを新たな役員として配置することでした。

「役職を与えるだけでなく、それぞれの強みを活かせるチームにしたい」

これが、今回のご相談の中心です。

落ち着いて見える人の内側にあった、熱い情熱

一人目の役員候補は、外から見ると落ち着いた印象の方でした。

穏やかで、周囲の様子を静かに見ているように映るため、前線に立ってチームを引っ張るタイプには見えにくかったようです。

しかし、その方の個性を丁寧に読み解いていくと、内側には非常に熱い情熱がありました。

目標が定まったときの推進力や、責任を持って物事を前へ進める力もあります。表現が派手ではないため見落とされやすいものの、いったん役割を自覚すると粘り強く行動できる方です。

そこで私は、この方を前線の営業リーダーとして配置することをご提案しました。

営業リーダーというと、話が上手で目立つ人を思い浮かべるかもしれません。

しかし、本当に必要なのは声の大きさではありません。目標に対する責任感、途中で投げ出さない粘り強さ、メンバーを動かす意志も重要です。

落ち着きと情熱を併せ持つこの方なら、勢いだけに頼らず、営業チームを着実に前へ進められる可能性があると感じました。

「コミュニケーションが苦手」という評価は正しいのか

もう一人の役員候補について、ご相談者様は「コミュニケーション力は、それほど高くないかもしれない」と見ていました。

ところが、鑑定を通して見えてきたのは、少し違う個性でした。

この方は、自分から積極的に話題を広げるタイプではないかもしれません。しかし、周囲の状況をよく見ており、細かな気配りのできる方です。

また、人を引き付ける独特の魅力と誠実さがあります。

コミュニケーション力は、会話量や話術だけで測れるものではありません。

相手の話を丁寧に聞くこと、約束を守ること、必要なときにさりげなく声をかけることも、信頼関係を築く大切な力です。

求人企業様との関係では、華やかな提案力だけでなく、「この人になら安心して相談できる」と感じてもらうことが重要です。

この方は、求人企業様への心象もよく、継続的な信頼関係をつくる役割で力を発揮できるのではないかとお伝えしました。

するとご相談者様から、

「確かに、そういう側面が過去に何度かありました」

という言葉が返ってきました。

それまで別々の出来事として記憶されていた行動が、本人の強みとしてつながった瞬間でした。

経営者に近い人ほど、かえって個性を見落とすことがある

長く一緒に働いている相手のことは、よく分かっているつもりになります。

けれども、経営者が普段見ているのは、現在与えている仕事の中での姿です。

任せていない仕事でどのような力を発揮するかは、実際にはまだ見えていないことがあります。

また、最初に抱いた印象も、その後の評価に影響します。

「おとなしいから営業には向かない」

「話数が少ないからコミュニケーションが苦手」

「若いから責任ある仕事はまだ早い」

こうした見方は、一面では当たっていても、その人の全体像を表しているとは限りません。

特に採用や人材紹介の仕事では、前へ出る力と同じくらい、相手を理解する力や信頼を積み重ねる力が求められます。

目立つ能力だけでなく、表からは分かりにくい資質にも目を向けることで、これまで埋もれていた逸材を活かせる可能性が広がります。

潜在能力を役割に変える4つの手順

鑑定や適性分析で個性が見えても、それだけで人事を決めることはおすすめしていません。

大切なのは、見えてきた資質を実際の行動や実績と照らし合わせ、具体的な役割へ落とし込むことです。

1.役割の目的を明確にする

「営業担当」「役員」という肩書だけでなく、その人に何を実現してほしいのかを決めます。

新規開拓、既存企業との関係維持、メンバー育成、業務管理など、期待する成果を具体化します。

2.過去の行動から強みの根拠を探す

困難な場面で粘り強く対応した、相手の変化に気づいた、紹介や再依頼が多かったなど、実際に起きた行動を確認します。

3.本人の希望と意欲を聞く

能力があっても、本人が望んでいない役割では長続きしません。経営者から見た適性と、本人が挑戦したい方向をすり合わせます。

4.一定期間試して検証する

最初から役割を固定せず、3か月程度の試行期間を設けます。

営業件数だけでなく、企業からの反応、継続相談、社内連携、本人の負担なども確認し、必要に応じて役割を調整します。

このように、鑑定から見える個性、過去の行動、本人の希望、実際の成果を組み合わせることで、配置の納得感と精度を高められます。

若手役員の登用では「権限と責任」も明確にする

若い人を役員に登用するとき、肩書だけを先に与えてしまうと、本人も周囲も戸惑います。

何を自分で決めてよいのか、どの段階で経営者へ報告するのか、どの数字に責任を持つのかを明確にする必要があります。

たとえば営業リーダーであれば、次のような点を事前に共有します。

  • 担当する顧客や営業範囲
  • 目標とする数字
  • メンバーへの指示権限
  • 値引きや契約条件の決裁範囲
  • 経営者への報告頻度
  • 役割を見直す時期

役員配置は「選んで終わり」ではありません。

任せる、見守る、検証する、調整するという流れまで設計して、初めてその人の強みが組織の力になります。

見えなかった強みが、チームの可能性を広げる

今回のセッションでは、ご相談者様から見えていなかった二人の個性と可能性をお伝えしました。

それを過去の行動と照らし合わせたことで、「確かにそういう面があった」と納得され、役割についてもう一度検討されることになりました。

表面の印象だけで役割を決めていたら、二人の強みは十分に活かされなかったかもしれません。

人材配置とは、人を型にはめることではありません。

その人の中にある力が、どの仕事、どの関係性、どの環境で最も活きるのかを考えることです。

経営者がまだ気づいていない個性を見つけ、実際の行動と照らし合わせながら役割へ翻訳できれば、人材は「足りない部分を埋める存在」から「会社の未来をつくる存在」へ変わっていきます。

今回のご相談者様も、二人の潜在能力を知り、

「逸材と強みを、もっと活かせそうです」

と喜んでくださいました。

組織づくりは、誰かの弱点を直すことから始めなくてもよいのです。

まず、その人がすでに持っている力を見つけること。それが、強いチームをつくる第一歩になります。

よくあるご質問

Q1.鑑定だけで役員や人材の配置を決めるのでしょうか?

いいえ。鑑定は、表面からは見えにくい資質や可能性を整理するための判断材料の一つです。実績、行動、本人の希望、現場からの評価、会社の事業計画などと照らし合わせて、総合的に検討します。

鑑定結果だけで役割を断定するのではなく、「この強みが実際に現れていた場面はあるか」「どの仕事なら活かせるか」を確認することを大切にしています。

Q2.役員候補やスタッフ本人が参加しなくても相談できますか?

まずは経営者様お一人でもご相談いただけます。現在の役割、働き方、過去の行動、経営者様が感じている長所や課題を伺いながら整理します。

そのうえで必要に応じて、ご本人との面談、役割の試行期間、評価方法などをご提案します。すでに役職を決めている場合の見直しにも対応できます。

人材の強みを、会社の未来につながる役割へ

経営未来設計セッションでは、人材の優劣を決めるのではなく、経営者様の判断軸を整理し、一人ひとりの個性や強みを、実際の役割へつなげていきます。

若手役員の登用、幹部候補の選定、人材配置、採用後のミスマッチ、チーム内の役割分担などに迷われている方にもご活用いただけます。

経営者自身の考えや状態が整理されると、チームに何を求め、誰に何を任せたいのかも見えやすくなります。

まずはご自身の状態を整えるところから、一緒に未来を考えてみませんか?

初回限定のお試しセッションや、お問い合わせからご相談いただけます。

小牧市および名古屋周辺では対面セッションに対応しています。全国からオンラインでもご利用いただけます。

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個人の方へ|自分らしい役割とこれからを整理したい方へ

「自分の強みが分からない」「これからどのような働き方を選べばよいか」「人生の節目に方向性を整理したい」という個人の方には、ライフデザインセッションをご用意しています。

仕事、人間関係、暮らし方などを含めて現在地を整理し、ご自身らしい次の一歩を一緒に考えていきます。

小牧市・名古屋周辺での対面セッションのほか、全国オンラインでも対応可能です。

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