月曜ブログは、40~50代の経営者層向けの相談事例を中心に、実際の経営判断や人材活用、事業の方向性を考えるうえで、ご自身のビジネスの一助となる視点をお届けしています。
経営者にとって、年間予定を立てることは、単にカレンダーを埋める作業ではありません。
新しい事業を始める時期、重要な契約や商談、出張、移転、人材採用、設備投資、休養を取るタイミングなど、一年の中には判断を要する場面が数多くあります。
数字や市場環境を確認することはもちろん大切ですが、それだけでは決め切れないときに、自分なりの「判断の軸」を持っている経営者の方も少なくありません。
今回は、毎年年初にその年の年間運気表を手に入れ、年間計画を立てる際の指針として活用されてきた、中小企業診断士の方からのご相談事例をご紹介します。
ご両親の代から続いていた、年初の習慣
ご相談者様には、ご両親の代から「新しい年を迎えたら、その年の運気表を用意する」という習慣があったそうです。
幼い頃から身近にあったため、ご本人にとっても特別な行事というより、年始に手帳やカレンダーを準備するのと同じような、自然な生活習慣として受け継がれていました。
経営に携わるようになってからは、その表を個人的な予定だけでなく、仕事の年間計画を考える際にも活用されていたとのことです。
ところが、長年作成をお願いしていた方が引退されることになりました。
そこで、「これまでと同じような表を作ってもらえる人を探している」と、今回ご相談をいただきました。
ご持参された「能動運気早見表」とは
ご相談時には、過去に使用されていた資料をご持参いただきました。
表紙には「能動運気早見表」と記されており、年間の流れだけでなく、月単位・日単位で吉凶方位を確認できる一覧表になっていました。
一目で多くの情報を確認できるよう工夫されており、ご相談者様はこの表を見ながら、年間のおおまかな予定を組み立て、その後、月ごと・日ごとの予定へ落とし込んでいたそうです。
このような資料は、未来を断定するためのものではありません。
「この日に動けば必ず成功する」「この方位へ行けばすべてうまくいく」と考えるのではなく、行動する時期を慎重に検討したり、急いで決めずに一度立ち止まったりするための補助線として使うことに意味があります。
経営判断では、客観的な数字や事実を確認したうえで、最終的には経営者自身が決断しなければなりません。
運気表も、その決断を代行するものではなく、考える視点を増やすための一つの資料です。
初めての形式を、できる限り使い慣れた形へ
私自身、この形式の年間表を、同じパターンで作成するご依頼は初めてでした。
そのため、まずは過去の資料を丁寧に確認し、どの情報が、どの順序で、どのように配置されているのかを整理しました。
内容が合っているだけでは、実際に使いやすい表にはなりません。
長年使い続けてきた方にとっては、
・必要な情報をすぐに見つけられること
・前年までの表と見比べやすいこと
・年間、月間、日々の予定へ落とし込みやすいこと
・情報量が多くても、見間違いが起きにくいこと
が重要です。
新しい形式へ変えるのではなく、これまでの使い方や見方を尊重しながら、できる限り同じ感覚で使えるように作成を進めました。
一定のお時間をいただきましたが、完成した表をお渡しした際には、大変喜んでいただくことができました。
ご相談者様にとっては、単に新しい資料が一つ増えたのではありません。
ご両親の代から続いてきた習慣を、これからもご自身の生活と仕事の中で続けられることに、大きな安心感があったのだと思います。
私にとっても、これまで扱ったことのない形式を学び、ご依頼者様が何を大切にされているのかを深く考える、貴重な機会となりました。
経営者に必要なのは「正解」よりも、判断を整える仕組み
経営には、最初から正解が分かっている判断はほとんどありません。
新規事業を始めるべきか。
今は守りを固めるべきか。
人を採用するべきか。
設備へ投資するべきか。
判断材料を集めても、最後には必ず一定の不確実さが残ります。
そのとき役立つのが、自分の判断を整えるための仕組みです。
たとえば、毎年同じ時期に一年を俯瞰する、重要な予定を先に洗い出す、動く時期と整える時期を分ける、月ごとに計画を見直すといった習慣です。
今回の年間運気表も、その仕組みの一つでした。
大切なのは、表に従うことではなく、表をきっかけに年間計画を考え、予定に優先順位をつけ、行動を見直すことです。
自分なりの確認手順を持つことで、焦りや思いつきだけで判断する場面を減らすことができます。
この事例から考えられる3つのこと
1.長く続いている習慣には、その人なりの合理性がある
一見すると個人的なこだわりに見える習慣でも、長年続いているものには理由があります。
無理に新しい方法へ変えるより、何に役立っているのかを確認し、活かせる部分を残すことが重要です。
これは、経営者個人の習慣だけでなく、会社に長く残っている業務手順や社内文化を見直す際にも共通する視点です。
「古いから変える」のではなく、「何を守り、何を変えるのか」を整理する必要があります。
2.経営判断には、複数の視点があってよい
財務、顧客、市場、人材、組織の状況など、経営判断には客観的な分析が欠かせません。
そのうえで、ご自身の価値観、経験、タイミングに対する感覚を整理する視点が加わることで、より納得感のある決断につながります。
何か一つの考え方だけに依存するのではなく、複数の判断材料を照らし合わせ、最終的にはご自身で決めることが重要です。
3.予定表は、未来を当てるものではなく、未来を考える道具になる
一年を一覧で見ると、忙しい時期、余裕を持たせたい時期、事前準備が必要な時期が見えやすくなります。
予定表を作る行為そのものが、現在の経営状況を振り返り、次の一年を設計する機会になります。
予定を詰めることだけが計画ではありません。
あえて動かない時期や、振り返り、休養、事業を整えるための時間を確保することも、持続的に経営を続けるうえでは重要な計画です。
よくあるご質問
Q1.過去に使っていた資料と同じ形式で作成してもらえますか?
過去の資料の内容や形式を確認したうえで、対応可能な範囲をご案内します。
情報量や作成方法によっては、完成まで一定のお時間をいただく場合があります。以前使用していた資料がある方は、ご相談時にお見せください。
完全に同じ形式での再現が難しい場合には、どの部分を残し、どの部分を変更するかをご相談しながら進めます。
Q2.運気表だけでなく、年間計画を立てる相談もできますか?
はい。
運気の流れだけでなく、現在の事業課題、優先順位、予定している投資、人材配置、新規事業、事業承継などを整理しながら、年間の行動計画を考えることができます。
運気や方位だけで経営判断を決めるのではなく、現実の経営状況と照らし合わせながら、実行可能な計画へ落とし込んでいきます。
Q3.遠方からでも相談できますか?
全国オンラインで対応しています。
愛知県小牧市および名古屋周辺では、対面でのセッションについてもご相談いただけます。
資料を確認しながら進めるご相談についても、事前にデータや画像を共有していただくことで、オンラインで対応できる場合があります。
経営の予定を「なんとなく」から「納得して決める」へ
年間運気表を求めてご相談くださった今回の事例は、長年続いてきた習慣を守るだけでなく、ご自身の経営判断を整える仕組みを受け継ぐご依頼でもありました。
経営者の方が必要としているものは、必ずしも一つの答えではありません。
頭の中にある課題や予定を整理し、何を優先し、いつ動き、どこで立ち止まるのかを考える時間そのものが、次の一年を変えていきます。
経営未来設計セッションでは、事業の方向性、意思決定、年間計画、人材活用、事業承継、そして経営者ご自身の今後のあり方まで、現在の状況に応じて整理します。
占術上の視点だけに偏らず、現実的な経営課題や行動計画と照らし合わせながら、納得して次の一歩を選べる状態を目指します。
「考えることが多すぎて優先順位が決められない」
「複数の選択肢があり、どの方向へ進むべきか迷っている」
「一年の流れを見ながら、重要な予定を整理したい」
そのようなときは、一人で答えを出そうとする前に、現在地と選択肢を整理することから始めてみてください。
愛知県小牧市・名古屋周辺では対面セッション、遠方の方には全国オンラインで対応しています。法人・個人いずれのご相談も、内容に応じて承ります。
▼ 経営者向け・経営未来設計セッションの詳細はこちら
https://healup.pro/business/service-future-design/
▼ 経営課題整理・意思決定支援についてはこちら
https://healup.pro/service/ki/
▼ 法人向けのお問い合わせ・ご相談はこちら
https://healup.pro/contact-business/
▼ 個人向け・ライフデザインセッションについてはこちら
https://healup.pro/ki-personal/
▼ 個人向けのお問い合わせ・ご相談はこちら
https://healup.pro/contact-personal/