50代男性 会社役員・定年後の仕事開業相談 ご感想
今回もありがとうごさいました。
毎回新しい発見と気づきをいただき、感謝です。
定年退職後に何ができるか、やりたいかのコーチング結果とは別に、友人との合同会社設立についてパートナーシップの相性や適性もみていただき、色々思うことがありました。
先生の言う通り、チームやグループでの取り組みより、個人事業の方が性にあってると後で納得しました。事務所の方位も立ち上げのタイミングもプランが固まってきたので、具体的になりましたらその時はよろしくお願いいたします。
鑑定士からのコメント
この度は、継続的なコンサルティング鑑定のご依頼、誠にありがとうございました。また、長年にわたり企業の前線で指揮を執ってこられたご経験を持つお客様から、このような気付きに満ちたご感想をいただき、大変光栄に存じます。
今回の鑑定のメインテーマは、定年退職後の「第二の人生(セカンドキャリア)」の設計図についてでした。 特に、コーチングで導き出された「やりたいこと」を実現する手段として、「ご友人と合同会社を設立する」か、あるいは「個人事業として独立独歩で進むか」という選択は、今後の人生の自由度と幸福度を左右する極めて重要な分岐点でした。
経営者や役員クラスの方々からご相談いただく際、この「誰と組むか(パートナーシップ)」という問題は、資金調達や事業計画以上に慎重な判断が求められます。 なぜ今回、私が「チームでの取り組みよりも、個人事業の方が合っている」という判断をお伝えしたのか、そして定年後の起業において気学をどう活用すべきか、少し専門的な視点で解説させていただきます。
1. 「友人とビジネス」の相性診断の難しさ
「長年の友人だから、気心が知れているし上手くいくだろう」。 多くの方がそう考え、退職金の一部を出資し合って会社を作り、結果として友情も資産も失ってしまうケースは後を絶ちません。
九星気学における「相性」には、大きく分けて2つの側面があります。 一つは「人間的な好感度(プライベートの相性)」、もう一つは「ビジネスにおける補完関係(実務の相性)」です。
今回のお客様とご友人の星の配置を拝見した際、プライベートでの相性は非常に良好でした。しかし、ビジネスとなると話は別です。 例えば、お互いが「リーダー気質(例:六白金星や五黄土星など)」の星を持っていた場合、経営方針の決定局面で必ず「船頭多くして船山に登る」状態になります。逆に、お互いが「サポート気質」や「慎重派」の場合、事業を推進するエンジンが不足し、計画が頓挫しやすくなります。
今回の鑑定では、お客様ご自身が本来持っている「強烈な牽引力」と「独自の美学」が、誰かと合議制で進めることによって削がれてしまうリスクが見受けられました。ご友人と無理に足並みを揃えるよりも、お客様が全責任と全権限を持ってスピーディーに決断できる環境こそが、最も能力を発揮できる「帝王の星」の活かし方なのです。
「個人事業の方が性に合っていると納得した」というお言葉は、ご自身の潜在的な本質(星の性質)と、現実的な経営感覚がカチリと噛み合った瞬間の実感だったのではないでしょうか。
2. 組織の論理から離れ、「個」の運気で生きる
会社役員として組織を率いてこられた方の多くは、無意識のうちに「組織の論理(チームビルディング)」を優先する思考になっています。しかし、定年後の起業は「組織のため」ではなく、「ご自身の魂の充足のため」にあるべきです。
気学の観点からも、人生のサイクル(運勢)は、60歳前後を境に「還暦」という名の通り一巡し、新たなスタートを切ります。 これまでは会社という大きな船の運気に乗っていましたが、これからはお客様ご自身の「小船」で、ご自身の風(運気)を読んで進むことになります。
このフェーズにおいて、「誰かに気を使ってスピードを緩める」ことは最大の損失です。 今回の鑑定結果は、孤独になるということではありません。真に自立した個人事業主として立つことで、むしろ必要な時に必要なプロフェッショナルと、対等な業務提携(アライアンス)を組むことができるようになります。それが、大人の起業における健全なパートナーシップの形です。
3. 「事務所の方位」は城の場所選び
事業形態が「個人事業」へと固まったことで、次は「どこに城(事務所)を構えるか」という物理的な環境設定のフェーズに入りましたね。
事業を行う場所(事務所や店舗)の方位は、**「地(じ)の利」**を得るための最も重要な要素です。 ご自宅から見て、その年の「歳徳(としとく)」や、お客様の「本命星」にとっての最大吉方に事務所を構えることができれば、そこに身を置くだけで「良いアイデアが浮かぶ」「良い顧客と縁が繋がる」「資金繰りが安定する」といった環境の恩恵(祐気)を受けることができます。
逆に、五黄殺や暗剣殺といった凶方位に事務所を構えてしまうと、どんなに素晴らしいビジネスモデルであっても、予期せぬトラブルや契約の破棄といった外部要因に悩まされることになります。 プランが固まりつつあるとのこと、ぜひ「物件の契約日」や「登記の日(開業届提出日)」といったタイミングの選定(択日)も含めて、緻密な戦略を練っていきましょう。
4. 最後に:定年後は「人生の総決算」ではなく「黄金期」
「毎回新しい発見と気づきをいただき、感謝です」とのお言葉、私にとっても大きな励みとなります。 定年後の起業は、単なる暇つぶしや小遣い稼ぎではありません。これまでの人生で培った知見・人脈・経験を、純度100%でお客様ご自身の「やりたいこと」に注ぎ込む、人生の黄金期です。
迷いが晴れ、進むべき道が一本に見えた時、運気は加速します。 お客様の第二の創業が、実り豊かで、かつ自由なものとなりますよう、引き続き「方位」と「タイミング」の両面から全力でサポートさせていただきます。
具体的な物件候補が出てきましたら、図面と地図をご用意の上、いつでもご連絡ください。最高の一手をご提案させていただきます。