事業が順調に成長しているとき、経営者の意識は「次に何を始めるか」「どこまで規模を拡大するか」に向きがちです。
しかし、組織が大きくなる時期だからこそ、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。
それは、経営者自身が最も力を発揮できる役割は何か、そしてスタッフ一人ひとりの才能を、どこで生かすと組織全体がうまく回るのかということです。
今回は、結婚相談所を経営する50代女性からいただいたご相談をご紹介します。
数年前に法人化され、スタッフも増え、事業は「絶好調」とのこと。その一方で、今後さらに拡大していくために、ご自身のまだ知らない潜在能力を洗い出し、スタッフの適材適所についても考えたいと、2時間のセッションにお越しくださいました。
※ご本人のプライバシーに配慮し、掲載内容の一部を編集しています。
事業が順調なときにも「自分を知る」必要がある
経営が苦しいときに相談へ行くことは、比較的イメージしやすいかもしれません。
一方、今回のように、事業が順調なときにこそ第三者の視点を取り入れようとする経営者もいらっしゃいます。
実は、事業拡大期には次のような変化が起こります。
・経営者自身の仕事が増え、本来の強みを生かせなくなる
・スタッフが増え、役割分担が曖昧になる
・現場と管理業務のどちらを優先するか迷う
・これまでの成功パターンが、次の成長段階では通用しにくくなる
・周囲から求められる役割と、自分に合う役割がずれてくる
経営者が何でも自分でこなせるうちは、それでも事業は回ります。しかし、組織が大きくなるほど、「誰が、どの役割を担うか」が経営の質を左右するようになります。
今回のセッションでは、単に「運が良いか」「これから成功するか」を見るのではなく、ご本人が自然に発揮している能力と、無理をしやすい役割を整理することに重点を置きました。
気学・易・個性分析を組み合わせて才能を立体的に見る
人の個性や才能は、一つの方法だけで判断できるものではありません。
そこで、九星気学や易の視点に加え、これまでの経験、現在の役割、行動傾向、対人関係の築き方、統計的な傾向を用いた個性分析など、複数の角度から確認していきました。
大切なのは、鑑定結果だけで人物像を決めつけないことです。
実際の経歴やご本人の感覚と照らし合わせながら、
「どのような場面では自然に力を発揮できるのか」
「どのような仕事では必要以上に消耗するのか」
「周囲から、どのような役割を期待されやすいのか」
「今後取り入れるべき人材や仕組みは何か」
というところまで具体的に掘り下げていきます。
今回の女性経営者には、場の流れを読みながら言葉を選び、相手の話を引き出していく、司会者のようなコミュニケーション能力が表れていました。
ただし、大勢の前で一方的に講演することよりも、一人ひとりと向き合い、その人の本音や魅力を引き出す場面で、より力を発揮するタイプです。
結婚を望む会員様とマンツーマンで向き合う現在のお仕事は、まさにこの方の才能が生かされる分野でした。
異なる個性をつなぐ「橋渡し役」という才能
もう一つ印象的だったのは、考え方や立場が異なる人同士の間に入り、関係をつなぐ力です。
結婚相談所では、男女それぞれの価値観や希望が異なるだけでなく、本人の言葉と本当の気持ちが一致していない場合もあります。
そのようなときに、片方の意見だけを押しつけるのではなく、それぞれの違いを理解し、相手に伝わる言葉へ置き換える力が必要です。
この女性経営者は、相手との信頼関係を築きながら、異なる個性を橋渡しする能力に優れていました。
これまで結婚相談所の経営で成功されてきたのは、営業力や仕組みだけではなく、ご自身が持つ「人と人をつなぐ力」を自然に発揮してきたからではないかとお伝えしました。
ご本人も「確かにそうです」と納得され、管理業務だけに専念するよりも、今後も婚活中の会員様へのフォローや、重要な面談には関わり続ける方がよいという方向性が見えてきました。
経営者は管理業務だけに専念すべきなのか
事業が拡大すると、「経営者は現場から離れ、管理に専念すべき」と考える方も少なくありません。
もちろん、経営数値の把握、採用、教育、仕組みづくりは欠かせません。しかし、経営者の最大の強みが現場での対話や信頼関係の構築にある場合、完全に現場から離れることで、会社の魅力まで薄れてしまうことがあります。
このような場合は、経営者がすべてを抱えるのではなく、
・経営者にしかできない面談やフォローを明確にする
・定型的な管理業務はスタッフや外部専門家へ任せる
・スタッフの判断基準を言語化し、共有する
・誰がどの場面で力を発揮できるかを整理する
といった方法が考えられます。
「現場に残るか、管理に回るか」の二択ではありません。経営者の強みが最も生きる仕事を残し、それ以外を適切に委ねることが、事業拡大の一つの形です。
適材適所は、能力の優劣ではなく「違い」を見ること
スタッフの適材適所を考えるとき、「仕事ができる人・できない人」という分け方だけでは十分ではありません。
たとえば、初対面の方と関係を築くのが得意な人、細かな確認や管理が得意な人、周囲を支えることで力を発揮する人、変化に対応し新しい企画を生み出す人など、強みの表れ方はそれぞれ異なります。
適材適所を考える際には、少なくとも次の4点を確認します。
・本人が自然にできること
・周囲から評価されていること
・本人がやりがいを感じること
・継続しても過度に消耗しないこと
鑑定や個性分析は、配置を一方的に決めるものではありません。本人の希望、実務能力、これまでの成果、職場での関係性と合わせて考えることで、より現実的な人材配置につながります。
「必要なものが分かり、スッキリしました」
セッション後には、次のようなご感想をいただきました。
「自分にとって何が必要なのか、これから何を取り入れるべきかがよく分かり、とてもスッキリしました。先生のお話も分かりやすく、不明なところはきちんと説明していただけたのでよかったです」
九星気学には専門用語が多く、初めて触れる方には難しく感じられることがあります。
だからこそ私は、専門用語を並べるのではなく、現在の仕事や人間関係、今後の選択にどう結びつくのかを、できるだけ具体的な言葉でお伝えするよう心がけています。
気学や易は、経営判断を代わりに決めるものではありません。自分の傾向や時期の流れを知り、現実の情報を整理したうえで、より納得できる判断をするための補助線として活用するものです。
個性の異なる男女をつなぐ結婚相談所のお仕事にも、人の違いを理解する視点を生かしていただけたらと思います。
よくあるご質問
Q1.事業が順調なときにセッションを受ける意味はありますか?
はい。順調な時期は、問題が起きてから対応するのではなく、次の成長に向けた役割分担や組織づくりを落ち着いて考えられる時期です。
経営者自身の強み、手放した方がよい仕事、今後必要となる人材や仕組みを整理することで、無理の少ない拡大方針を考えやすくなります。
Q2.鑑定結果だけでスタッフの配置を決めてもよいのでしょうか?
鑑定結果だけで人事を決めることはおすすめしていません。
個性分析は、本人が持つ傾向や可能性を知るための一つの材料です。実際の業務能力、経験、本人の希望、周囲との関係、これまでの成果などを合わせて検討することが大切です。
スタッフとの対話を深めるきっかけとして活用していただくと、より良い適材適所につながります。
経営者自身の強みが、会社の未来をつくる
事業を拡大するために必要なのは、新しいサービスや人材だけではありません。
経営者自身が、どの役割で最も力を発揮できるのかを理解し、その強みが生きる組織をつくることも重要です。
「管理に回らなければならない」
「経営者だから、すべて判断しなければならない」
そのような思い込みをいったん外してみると、ご自身らしい次の経営の形が見えてくることがあります。
まずはご自身の状態を整えるところから、一緒に未来を考えてみませんか?
もし一人で考え続けて少し疲れていらっしゃるなら、お茶を飲みながらお話しするような感覚で、今の状況を聞かせてください。
経営者・事業主の方には、個性や強み、経営課題、今後の方向性を整理する「経営未来設計セッション」をご用意しています。あなたの会社の未来について、少しだけ一緒に考えてみましょう。
個人の方には、仕事、生き方、人間関係、これからの選択を整理する「ライフデザインセッション」があります。
小牧市・名古屋周辺では対面セッションを、全国からはオンラインでご相談いただけます。
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